植物染料
自然が生み出す『植物の色』には、静かな存在感の中に、不思議なエネルギーを感じさせられます。
30年近くに渡り植物染めに携わってきましたが、時が経つにつれて
色が褪せ変化して行き、そして素材の中に色が生きる・・・。
何故か奥深い感覚になりました。
素材も同じように感じているのではないか・・・。
日々染色をしていると何かの力を借りている様な気持ちになります。
それが植物の生命なのでしょう・・・。
渡良瀬川で柿渋染をしています。晴れた日には良く乾き色の発色が早いので捗ります。
自然に恵まれた桐生ならではの作業ですね!
柿渋は半年くらい天日に干し色が褐色になるのを待ちます。
太陽の染めと伝えられる程、太陽のエネルギーを浴び奥深い色が生まれて行きます。
茜を抽出しています①
茜を抽出しています②
刈安(カリヤス)
刈安でウールのストールを染色
植物染料
左から刈安(カリヤス)、ローズ、茜
茜で染色したピンクのストール櫟のオリジナルカラー人気のサーモンピンク・・・。
工場にて植物染料を抽出中。
化学染料
長い間、植物染料に魅せられて追い求めて来ましたが、
化学染料は植物染料にない、強さや明るさを持っています。
また堅牢な面もあるので、素材用途によっての必要性を感じています。
植物染めの優しい静かな存在感の中に、化学染料の鮮やかさが加わり、
お互いに空間を彩る事が出来ました。
染色工場を借りて圧縮ウールを染色中…グラデーションに仕上がります。
自社工房にてスカーフを染色中....。
春物のリネンの洋服を製品染め・・・。
化学染料
カラー見本全色500色のデータ
ここから色は無限に広がります。